Holy Fool

つかの間の私を、永遠の私に捧げなさい Sri Anandamayi Ma


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断捨離のために  高橋たか子

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「装いせよ、わが魂よ」
「土地の力」
「亡命者」   

これらの本は捨てない
いまでもある箇所を読みたくなる
文章というよりは  あるスペース

聖域のようなもの

そこに入るとぱっと風景が明るくなる
けれど
明るいだけじゃない
きょう読み返してわかったが
なんともいえない 人間の血液のようなものにも触れる

神の透明な空間と同時に

25歳から28歳くらいの頃?
「ロンリーウーマン」に出会った
その文庫本は1冊だけ書店の本棚から不思議なものを放っていた

あの本を読んじゃいけない
あの本はおそろしい本だ
そんな予感がした

手にとってページをひらいてはもとにもどす
何度も同じ場所に通った
ひきつけられるように

そんなことを幾度かくりかえし
あるとき決意して買った

私が直感したことはあたっていた
それからは 彼女の世界にひきこまれ
古本も探して読むようになった

彼女が作家をやめ修道生活に入り
そしてまた書くことにもどってきてくれたときはうれしかった

「怒りの子」
「荒野」など 自分の本棚にありながら
おそろしくて読み返えせない
それなのに捨てる気にはなれない

このこわさは魅力でもある

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断捨離のために 寺山修司

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かなり長い間捨てられず手元においてある本を
厳選して数冊にすることにした。
ある一冊などは40年前に買った本

ほとんどがいま読み返すことのない、ページも色あせた古い本

寺山修司  坂崎乙朗  高橋たか子
この三者の方の本は殿堂入り、ず~っととっておこうとおもっていた。

なぜかというと
強く影響をうけ、自分をつくったような本だからだ。

これらの本を捨てるのは自分の一部とサヨナラするような感覚で躊躇していたが 
だからこそ捨ててみようとおもった。

寺山修司の本には高校生の頃に出会い
山形の天童市に講演にきてくれた時「書を捨てよ、街に出よう」の文庫本に
本人からサインをしてもらった。

19歳の時本のタイトルのごとく上京したのは彼の影響が大きい。

寺山修司主催の演劇をよくみにいった。
講演会にも行ったし映画もみた。
あるとき「寺山さんの講演をきいて東京にでてきました。」と言うと
あの独特の訛りある声で
「家出してきたの?」

「家出のすすめ」という本も書いているからだ。

なにが私をあんなに惹きつけたのだろう。

とにかく寺山さんは前衛だった。
これまでにないもの、自分が知らない驚きの世界があった。
スタイルも
靴じゃなく底の高いサンダルをいつもはいていて
自由な感じがしてかっこよく感じた。

本は6冊残したけれど
開いて読んでみると
内容ではなくて その本を熱心に読んでいた頃の自分を感じて
「過ぎたなあ」とおもった。

1冊残すとしたら やっぱりサイン本になるのかな